ENO/THREE


2ndの次は順番として3rdです。
3rdは"ANOTHER GREEN WORLD"(1975年)。
私、このアルバムを20世紀のロックアルバムの2位として選んでます。
実は、これと"Before and after science"と"Music for airports"の3枚で悩みました。
そしてなぜこれを2位に選んだのかというと、
ひとつには、ROCK MUSIC ということ。
もうひとつにはとジャケットです。
ENOのアルバムで「このジャケットいいなぁ」というのは少ないです。
絵的に良いのは、これと"THURSDAY AFTERNOON"くらいです。
だから、これを選んだのです。
と云っても中身が他よりも悪いということは全くないですぞ。
ENOは、このアルバムですっかり進化した。
息子の言葉を借りれば「超進化 完全体」と云うことだ。
インストゥルメンタルの短い曲が大半を占め,AMBIENTへ向かう道標、
そして、そこへの第1歩がA面最後の曲(7曲目)のアルバムと同名曲だ。
何かを探しているような、そのため、なんとなく曲の寄せ集め的な前2作とは違い、
"ANOTHER GREEN WORLD"はアルバムとして完成した。
それも、ポップな曲、プログレッシヴな曲、AMBIENTと
様々な曲が入っていながら、全く違和感のない構成になっている。
それにアルバムタイトルもかっこよく決めているではないですか。
当時のライナーには、阿木 譲氏がこう書いています。
「このアナザーグリーンワールドは おそらく21世紀になって、
初めて人々はその価値を認めるであろう。」と。
21世紀になった今でも新鮮に聴けるアルバムであることは間違いない。

阿木さんの「MODERN MUSIC」は私のロックバイブルです。

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