ENO/FOUR

1977年のこのアルバムで、ENOはまた変わった。
今まで、アルバムジャケットへのクレジットは、ENO だったが、
このアルバムで、初めて、BRIAN ENO とクレジットし、
この作品以降は、BRIAN ENO とクレジットしている。
それまでは、
ロバートフリップとのユニットで発表した2作で、
作曲者、演奏者としてBRIAN ENOとクレジットしただけだ。
(ENO自身のレーベルでは使用していた。"discreet music"etc.)
このアルバムこそ ソロ4枚目の
"Before and after Science"  なのだ。
ENOのポップミュージックアルバムとしては、
今のところ最後のソロアルバムで、
sideAがポップな曲、sideBがambient的な構成で作られている。
テンポの速いsideAとスローなsideBとの比較は
CDという片面だけの記録媒体では味わえないものだ。
ENOは、このsideBという滑走路から ambient へと飛び立ったように思える。
ENOのアルバムを何か買いたいという人には、
自信を持ってこのアルバムをおすすめします。
ちなみに、
このアルバムには Fourteen Pictures というサブタイトルが付いていて、
4枚の水彩画がついている(初版プレスだけかも知れないが)。
この絵は、裏ジャケットに描かれている4枚の絵と同じです(ただし色付き)。
さらに、付け加えると、
1986年のENO自身が4枚のソロアルバムから選んで、1枚のレコードにした
"MORE BLANK THAN FRANK SONGS FROM THE PERIOD 1973-1977"
(このレコードにも絵がおまけに付いていてた)では、
1stから1曲、2ndから2曲、3rdから3曲、4thから4曲選んでいる。
4thがそれだけ意味のあるアルバムということなのだろう。
それとも、数字あわせみたいなものなのか?

to ENO