「ジュリー」
先日、NHKで、沢田研二と志村けんのステージ(テレビ用の)をやっていた。二人とも好きなのでもちろん見た。ジュリーの昔のヒット曲の数々は素晴らしいなぁ。ザ・タイガースの頃にも「シーサイドバウンド」「花の首飾り」「廃墟の鳩」など名曲が多いし。ソロになってからは、ベスト10に多数送り出した。特に、早いテンポの曲が良いネ。「恋は邪魔もの」に始まって、「勝手にしやがれ」「サムライ」「ダーリング」「カサブランカ・ダンディ」「TOKIO」「恋のバッド・チューニング」はショーをテレビに持ち込んだ勢いだった。帽子は投げるは、スキットルを口にして霧にして噴出すは、パラシュートは背負うは、目の色は変えるは、しかも曲の途中で何回も変わるんだよ。かっこよかったなぁ。昔、和田アキ子(だと思う。)が「あまりにいい男すぎて、楽屋とかオフステージでは声をかける事もできなかった。」と云っていたけど、そうだったんだろうなぁ。それに、ドリフターズに出ては、コントもやるし、ドラマでは、「時の過ぎゆくままに」を主題歌に、3億円犯人の主演をするなど本当にスーパースターだったね。あの頃って、たいてい作詞家が詩を作り、作曲家が曲を作って歌手が歌を歌うというパターンで、自作自演はシンガーソングライターと云われ、フォークの人などテレビにはあまり出てこない人達で、どちらかというと「自分の気持ちを素直に発揮できる。」という風に考えてたけど、だいたい、詩の内容なんてそんなに気にしたことも無かった。今でも、そんなに考えない。向こうものは、意味もよう分からん。よっぽど面白い歌じゃないと気にしない。でも、気にして聴くと、やっぱり、作詞家が作った詩の方がストレートじゃない分綺麗だね。それにしても、ジュリーもすっかりオトッつぁんになってしまったね。髪は金色だけど。ということで、ここ2・3日は沢田研二ベストを聴いてます。もう、10回以上聴いてるね。それでも、テレビで見たほうがいいね。歌謡曲ってテレビで見ながら聴くもんだよね。ステージも良いんだろうね、見たことないけど。そういえば、何年の頃だろう、たぶん30年くらい前のこと、ザ・タイガースとザ・テンプターズが合体したような「PYG」というバンドをギターが井上たかゆきでボーカルが沢田研二となっなっなんとショーケンこと萩原健一のツインボーカルバンドを結成したのだ。こんなバンドバンドできたのが不思議と思っていたら、「花・太陽・雨」(と云ったと思う。)というデビュー(?)曲を残して、先すぼまりしていつのまにか解散してしまった。惜しいことをした。これで、もう消えかかっていた日本独特のGSは完全に消滅した。それでも、沢田研二が日本の歌謡史に残した足跡は大きいものだった。テレビで1曲歌うだけなのに大掛かりなステージング。今でもあれほどのステージングはあまり見られない。本当にかっこよかった。