『レコード』
 中古屋さんレコードコーナーも最近は品数が豊富になってきて、そういう所へ行くとついつい見てしまう。 今日もちょいと店を覗いたらシングルレコードが陳列してあって、『何かないかなぁ〜。』と探してたら、1910フルーツガム・カンパニーのシングルレコードを発見。ついつい買ってしまった。今更レコードというのも変な気もするが、ついつい買ってしまうのだ。もちろんレコードよりCDの方が買う機会は多い。だって、CDはディスクの片面だけでアルバム全曲聴けるし、しかもボーナストラックなんかも数曲おまけに付いてしまうくらいのキャパを持ってるもんだから、ボーナストラックの曲を欲しいのなんかも出てくる始末。それに車の中でも聞けるし、プレーヤーをバッグに入れて歩きながら聴くことも出来る。レコードやカセットテープなんかと違って頭だしも簡単。しかもレコードのようにシャリシャリした音が出るような傷も入らないし、とっても保管が楽チンで、小さいから場所もとらないし、重くもない。
 それに比べて、レコードはA面・B面があり、ひっくり返して聴かないとアルバム全曲を聴けない。しかも、LPとシングルでは聴くときにターンテーブルの回転数を切り替えなきゃならない。そのうえ、プレーヤーにはダストカヴァーが付いてて、上部に空間がなくちゃ開けられない。もちろん物が載っててもそれをどかさなきゃ開けられない。車の中では聴けないし、小傷が入ってシャリシャリ音は出易いし、レコード針は消耗品だし、針先に埃がついて盤上を滑り出すし、下手すりゃ盤が反ってしまう。
 こうしてみると、まったくレコードの良いところなんてないみたい。だけど、アルバムジャケット良さといったら勝負にならない。もちろんレコードの勝ち。音もそりゃぁ、雑音は入りやすいけど、柔らかい音で大変よろしい。変に甲高くないし。ボーナストラックのおまけにしたって、付いてない方が良いくらいのがある。ちなみに、アルバム完成度の高いものほどおまけは要らない。初めてそう思ったのが、エルトン・ジョンのアルバム『エルトン・ジョン』に付いてるボーナストラック。無い方が良いくらい。
 と言いながら、どっちも聴いてるボクです。欠点を見ないで、長所を引き出してれば良いだけのことだからね。だから、好きな方を聴いてる。でも、レコードとCDの両方を持ってるのは、たいていCDを聴いてるなぁ。だって、面倒くさくないもん。
 あっ!『ジャケ絵』描くときは、レコードの方ね。