『甲斐の国と信州へ(JULY12〜14)』
今回は7月12日(木)から14日(土)の『2泊3日、甲斐・信州の旅』。メインは『ビーナスライン』と『昇仙峡』ドライブの旅。台風4号が近づくなか、ホテルを予約してちゃ行くしかない!
 ところが、14日の帰る日はどこへ行っても雨だったけど、初日と2日目はそれなりに観光できた。多分普段の心がけがよかったからか?
 家に帰って翌15日(土)は、入院していた時に仲良くなった患者さんたちとBBQを予定してたけど、台風直撃の様なので14日に連絡をとって延期した。思ってたとおり朝から雨と風で、テレビも台風情報一色だった。地元の祇園祭も来週に延期したようだ。
【旅 程】

12日:1日目
 高速も時間帯をあわせれば50%オフになる。で、朝5時に家を出た。常磐道と首都高と中央の高井戸〜八王子間を抜け、6時までに八王子ICを通過すると5割引になる。努力の甲斐あって、5時59分に八王子ICを通過した。でも、車の時計なのでやや微妙。10秒もしたら6時になってた。どっちにしても目的地は先なので、どんどん行く。途中、談合坂SAで休憩をとり、一宮御坂ICを下りる。時計が合っていたようで、高速料金は半額ですんだ。本日の最初の目的地、『昇仙峡』に向かう。昇仙峡は荒川の上流になる。川沿いを走る道は平日9時から南から北に向かって一方通行。岩がごろごろしていて、あっちこっちの岩に名前がついている。なるほどと思えるのもあるが、首を傾げるものもある。景色はなかなか良い(写真)。カーブを曲がるといきなり馬が道を歩いているので驚いた。ここなトテ馬車が走ってるので、その馬を駐車場に連れて行くところらしい。しばらく走り、『仙娥滝』(写真)に寄る。大きくはないけど、とっても雰囲気がいい。
 昇仙峡を過ぎて、韮崎ICでまた中央高速に乗り諏訪湖に向かう。雨が降り始めた。やっぱり台風4号の影響が出始めてる。諏訪ICで下りる。11:00過ぎたくらいで、お昼にはちょっと早いけど昼食休憩。蕎麦屋に入り、畳でゆっくりした途端、雷が鳴り、土砂降りになった。
 店を出る頃には雷は止んだが、雨は降り続いてる。中山道で『美ヶ原』に向かう。途中、『諏訪大社秋宮』(写真)に寄る。立派な社だと思ったら、神楽を奉納する舞台のようだ。でも、中でお払いしてもらってる人がいたので、神様もいるんだろう。お参りして、『諏訪湖時の博物館』に行ってみたが、雨も降ってるのでスルーし、岡本太郎が絶賛した『万治の石仏』(写真)に寄る。道路から奥まった所にあるようで、まだ雨が降っているため一人で見に行く。畑の中にデンと座っていた。高さは2メートルくらいだけど、身体の岩はとっても大きい。車に戻り、『美ヶ原』に向かう。途中、『水戸浪士の墓』がある。寄ってみようと思っていたが、まだ雨が降っていて、道路が狭くなりそうなので諦めて、先を進む。和田峠で中山道を離れ、ビーナスラインを走る。雨は止んだけど、雲の中を走っているようで、モヤが凄い。美ヶ原にある『美しの塔』を見たいのだけど、無理かもしれない。『小降りだったら、歩いていってみようか。』と話しながら、扉峠を抜け、美ヶ原の『山本小屋』に着く。なんと雲は抜け、雨も降っていない。団体客のおじさんが、『たった今雲が晴れて、下が見えるようになったんだよ。』と教えてくれた。ラッキー!と喜びながら『美しの塔』に向かう。途中、面白い車を見つけた。この辺の軽トラはキャタピラで走り回るようだ。10分くらい歩いて『美しの塔』(写真)に到着。天気が悪かったせいか、観光客は誰も来ていない。さっきのおじさんも『雨が降ってたから行ってないんだよ。』と云ってたっけ。塔の鐘を鳴らす。南の方に雲が見える(写真)が雨は降りそうにない。小屋に戻り始める。今までの天気が嘘のように周囲の山並みが見渡せる(写真)。駐車場のある山本小屋に戻り、売店を覗く。子どもの土産に信州限定『ピンキー5個セット』を買う。店内のトイレは、2000メートルの高さにあるため水が不足するらしく、100円の使用料が必要だった。車に乗り、ビーナスラインでホテルを目指す。やはり雲の中を抜けて走る。雨も降り出したため霧が峰で休憩し、まっすぐホテルに向かい、4時頃着いた。露天風呂と大浴場に入り、夕食。夕食後、檜風呂に入り就寝。疲れたのでアッというまに寝た。走行距離は440kmくらい(だったと思う。)。

13日:2日目
 朝食をとり、ホテルの近くを散歩する。シャワーを浴びて、さて出発。雨が降っていないので、『坪庭』に行ってみようとロープウェー乗り場に行くと、頂上は雲の中。見晴らしが悪いというので、『車山高原』(写真)に向かう。ここは、昨日走ったときに高原っぽくって気に入ったのに、残念ながら雨が降ってたので寄れなかったのだ。ここはスキー場なのでロープウェーがある。頂上は無理でも山腹までなら問題なさそうなので上ってみた。ニッコウキスゲがたくさん咲いてた。写真を撮りに来た人、アウトドアの服のモデル撮影隊も来てたっけ。ロープウェーで下り、次は車山湿原に向かう。ここもニッコウキスゲがいっぱい咲きそうなのだが、まだ蕾の状態。車山に近いのになんでだ?でも、満開の時は凄そうだぞ!今日の目的地は軽井沢なので、ここでUターン。『メルヘン街道』で八千穂、佐久経由で軽井沢に向かう。途中、メルヘン街道最高位の『草麦峠』(写真)を通る。2127メートルというと筑波山2.5倍の高さじゃないか。昨日からず〜っと1600メートルから2000メートルあたりを走ってる。この辺は高いなぁ〜。このあたりは白樺も多く(写真)て、雰囲気いいぞ。メルヘン街道を抜け、佐久へ。重要文化財の『旧中込中学校』(写真)に寄る。明治初期の建設とあって、文明開化の匂いがする。
軽井沢に3時頃着いた。アウトレットモールに行き、妻とは別行動。ボクはとりあえず餃子を食べる。その後、店を覗く。『なんか買えば。』と云われ、シャツとTシャツを買う。妻は欲しいのが無いと文句を云ってた。ホテルに向かうが、意外と国道18号が混んでいる。遅くなりそうなので、ホテルに電話を入れると、夕食のラストが7時からで、来るときにナビを頼ると山の中で迷子になる客が多いという。なるほど、やばい雰囲気になった。再度電話を入れると、すぐそこにホテルがあった。なぁ〜んだ、合ってるジャン。7時からの夕食まで時間があるので、ホテルの写真を撮るのに外に出ると、ピンクのドレスと大柄のスーツのアベックがやってきた。演歌歌手みたいなルックスで、『写真撮ってもらえますか?2人の写真というのがなくて・・・。』と頼まれた。しかし、なにやってる人だろう?このアベックの話を妻にしたが、ルックスを伝えるのが難しい。食事をしてたらその格好でレストランに来た。妻も『まるで演歌歌手みたい。』と納得してた。夕食を済ませ、部屋風呂に入って酒を飲んで寝る。露天風呂もあるけど建物の外で面倒なので部屋風呂にしちゃったのさ。本日の走行距離は、160kmくらいだろう。

14日:3日目
 朝から雨。今日はどこへ行っても雨のようだ。朝食をとり、旧軽井沢銀座に向かう。1回800円とか1000円の駐車場が多い。300円というのがあったので、車を入れ、旧軽井沢銀座に行く。お店を覗きながら歩いてたら、お寺があったので寄ってみた。なんと樹齢400年というサクラ(写真)があった。ブラブラしてるうちにお昼近くなったので、諏訪湖の蕎麦屋の本で見たカレー屋さんに行く。食後、軽井沢駅前を右折し、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICに向かうが、国道18号の左折ラインが混んでて、全然動かない。アウトレットモールへの客のため混んでるようだ。中軽井沢駅の先まで行って、18号バイパスに乗ってICに向かう。やっぱりショッピング客で混んでるようで、ICに向かって凄い渋滞になってた。この頃は、濃霧のため走行注意の案内が出ているくらいだから、走りにくい。高速にのったら雨が小降りになったので、富岡ICで下りて、旧富岡製糸工場(写真)に寄る。『女工さんが苦労したんだろう。』と思っていたら、蒸気機関を導入し、近代化されたものだった。世界遺産になったんだと思ったら、登録されただけらしい。近くに、日本一の摩崖仏があるというので、富岡ICの南側に向かう。『織田家七代の墓』というのもあったけど、摩崖仏に向かう。進みすぎたみたいなので、戻る。案内板が全然無いし、ナビも道路がなくなってしまう。なんとか近くのお寺までたどり着いたので、お寺から見えるのかと思ったら、『天狗岩』(写真)というのがあったけど、摩崖仏は見つからなかった。『日本一でも案内板がないんだから、よっぽどたいした事ないんだよ。織田家っていうのには案内板あるのに。だいたい日本で摩崖仏なんてあまり耳にしないし。』と妻が言う。説得力あるなぁ。あきらめて帰る。藤岡JCTで関越道にのり、外環を抜け、常磐道 柏ICで下りて『そごう』に行く。軽井沢で買えなかったので、デパートに寄ることにした。ボクは高島屋に行く。なんとCD屋さんがなくなってる。『なんでだ?!』ラーメン屋経由で家に帰る。9時前に到着。
3日間の走行距離は790kmでした。じゃんじゃん。

【ホテル】

12日:蓼科
 初めてスイートルームを使った。全部で20坪くらいの部屋で、ツインベッドで、畳の間もある。部屋の片隅に暖炉があり、大浴場に露天風呂に檜風呂があるので、部屋に風呂はないけど、シャワーはカプセル風で便利。暖炉はファンヒーターみたいなものだけど、雰囲気はいい。サニタリーは箱に入ってて、石鹸、シャンプー、リンス、歯磨きセットに足袋まで付いててなんともすごい。やっぱりリッチな感じだ。

13日:軽井沢
 軽井沢といった方が分りやすいけど、場所は信濃追分。ホテルに入ってすぐのところにプールがあり、露天風呂も外にあるらしい。教会も付いてるので、結婚式ができる。南スペインの雰囲気を目指してるらしく。とってもお洒落。夕食も朝食もとっても美味しかった。また行ってもいいな。
 
【食 事】

《12日》
  昇仙峡を見て回り、中央道原SAで休憩をとりながら、昼近くになったので、諏訪湖で昼食をとることにする。売店の本で、店をチェック。あまり時間をかけたくない。カレー屋、蕎麦屋、ラーメン屋が写真入で紹介されると食べたくなる。一応、3店舗をリストに加え、SAを出発。11時30分頃諏訪湖に着く。『やっぱり長野は蕎麦だろう。』ということで、蕎麦屋をナビで検索。もうちょっと山の方へ行ってからの方が良いような気もするが、細かいことは気にしない。盛蕎麦に小天丼と、サラダ、味噌汁、おしんこが付いて1000円(写真)ほど。めっちゃ安い。麺が細くていいけど、だしが効いてないなぁ。でも、この値段なら文句も言えない。
 夕食はホテルの創作料理。スパークリングワインを飲みながら、食べる。面白いといやぁ面白いかもしれないけど、創作よりも、基本に忠実な方が美味しいときがままある。和系で魚が料理のメイン。ご飯はスープカレー(写真)で食べた。

《13日》
 朝食はもちろんホテル。メインはサラダ。野菜の上にハムがのり、その上に半熟卵。あとは、ぬるい味噌汁とおしんこや味噌汁なんか。もうちょっと客に優しい頑張りが欲しいなぁ。
 昼食は車に乗りながらお菓子とか食べてたので、おなかが空かない。これといった食事をせずに軽井沢に行く。妻がアウトレットモールで買い物をしてる間に有名だという餃子を食べてみる。色々な餃子があるようで、看板に書いてある。店に入ったが、3時頃だったせいなのかもしれないが、客が誰もいない。ちょっと前までは待ってる人がいたようで、消された名前が書かれてる紙が置いてあった。それでも、ちょっと心配になったけど、やっぱり食べる。野菜餃子が好きなのでそれを頼んだが、メニューを見てたら5個で490円(写真)。蟹餃子なんて900円近くする。『なんだ、この店は?高いなぁ。』美味しく食べた。でも、袋が破けがちだった。ビールも飲みたいが車を運転するので我慢する。
 『おやきを食べてない。』というので、おやきを食べた。
 夕食は、ホテル。フレンチのハーフコースながら前菜(写真)からデザート(写真)まで十二分に満足。メインは肉だったけど、食べてから『写真撮るの忘れた!』と、途中経過を写真に撮ったけど、やっぱり食いかけは見栄えが悪いので載せない。飲み物は、『ゴールデンエールビール』(写真)とウイスキー『軽井沢12年』(写真)をダブルで。

《14日》
 朝食はホテルで。メインは卵料理。スクランブルエッグ、プレーンオムレツ、フライドエッグから選べる。やっぱりロック好きはフライドエッグだ。(写真)ボクは黄身が半熟が好きなのだ。ちなみに妻は両面焼で半熟は論外。目玉焼きにソーセージとベーコン添えられてて、他にパンにサラダにミルク(ジュースとかから選ぶ)、ヨーグルト、紅茶と昨夜に続けて美味しく食べた。しかも量もパンのお替りの必要もなく十分だった。
 旧軽井沢銀座のパン屋さんで『ジョン・レノンが愛したフランスパン』があったので買った。家に帰ってから食べたけど、周りカリカリ、中しっとり で、とっても美味しかった。
 昼食は、初日の蕎麦屋で詠んでた本に載ってたカレー屋さんに行く。ココナッツミルクを使ったカレーが我が家は好きなの。で、この店を選んだのだが、小さい店で一度通り過ぎてしまい、周辺を一周してしまった。ランチタイムで、カレー(写真)にサラダ、ルバーブジャムのヨーグルト(写真:ジャムをルバーブ、杏、ゆずから選べる。)、りんごジュース(ミルクとかも選べる)で1050円。安い!カレーは辛くないけど、美味しかった。店の主人が話し好きな人で、生のルバーブを見せてくれた。見た目は蕗のでかいの。さらに生でも食べれると云って、少しスライスして出してくれた。(写真)食べるとちょっとえぐいけど、青いりんごの味に近い感じ。結構気に入った。
 

【花】

 ニッコウキスゲの季節。他にもいろいろな花が咲いていた。ほとんど車山高原に生えていたもの。
 黄色い大きく撮った花が『ニッコウキスゲ』なのだ。
 一番下は、軽井沢のアウトレットモールの池に咲いてたユリ。かなり離れていたけど、光学10倍ズームの威力を発揮できた。霞んでいるのは雨が降っているから。