『サディスティック・ミカ・バンド 公開リハーサル』(3・7)
 あのサディスティック・ミカ・バンドがまたまた復活。1975年解散後、ミカに代わって桐島カレンのボーカルで1989年に復活して以来、17年ぶりの再復活。しかも、一夜限りのライブに先立って、その前日に公開リハーサルを行うといのを新聞で読んだ。『行きたいな。』と思ったけど、一緒に行く人を考えると思い浮かばない。ミチヒコちゃんは興味なさそうな感じだし、久保村君もそんなところだと思っていたら、久保村君から『サディスティック・ミカ・バンドの公開リハーサル行かないか?』と電話してきた。で、全席指定、一律4500円のチケットを久保村君が手配してくれて、昨日観に行ってきた。3月7日、開場6時15分、開演7時 NHKホール。1時30分頃有楽町駅近くのカレー屋さんでカレーを食べてた。カシミールカレーより辛いらしいベンガルカレーを食べる。メニューがチキンと野菜とコロッケにメンチカツにカツのカレーというのしかなく、ただのベンガルカレーというメニューがない。カツカレーとか嫌いなので、悩みに悩んでメンチカツのカレーを食べる。こういうカレーはずぅ〜っと食べたことがない。ライスの上にメンチがのってて、カレーは別に出てきた。メンチカツをライスから避けてルーをライスにかける。なんだ?!こうして食べればメンチカツのおかずが付いたカレーライスじゃないか!意外とイケた。で、なんで渋谷の反対側の銀座に居たかというと、久保村君が銀座のHMVに用があったから。で、ついでにウィッシュボーン・アッシュとシド・バレットを買う。買ってしまえば用もなくなって渋谷に向かう。まだ開場まで2時間ある。喫茶店で暇をつぶすことにした。久保村君はコーヒーが好きらしく、よく行くコーヒーショップに行こうと云う。ボクはコーヒーが嫌いなので、『コーヒー専門店はいやじゃ。』と云うと、『紅茶がある。』というので、その店に行くことはやぶさかでなくなった。そしたら、その店にはビールがあるじゃないの!『紅茶も好きだがビールもね。』ということで、ビールをオーダー。つまみもおいてあって、ミックスナッツとピクルスをオーダー。なんと、カップにいっぱい入ったナッツが100円。それなりの量のピクルスが200円。なんてやさしい店なんだ。その心意気に思わずビールをおかわりした。話なんかしてるうちに開場の時間が近づいたので店を出てNHKホールに向かう。会場に着くと入り口付近が渋滞している。もう6時15分過ぎてるのに変だと思ったら、開場は6時30分に変更になってた。変だと思ってたんだよ、6時15分開場なんて中途半端な時間は。ちょいと外で待って入場。席は2階の右側。木村カエラは出ないということなので、女性ボーカルをどうするんだろう?とか女性ボーカル曲はインストなんじゃろか?などと考えてて、久保村君は『誰か凄い人でも出るんじゃないかなぁ。』などと希望を口に出す。ボクは『木村カエラがでなくて4500円っていうことは、木村カエラひとりで4000円って云うことか?』などと考えてた。
 7時過ぎ。開演。加藤和彦を中心に高中正義、小原礼、高橋幸宏が勢ぞろい。なるほどカエらが居ない。コーラスの娘とサポートにキーボードとパーカッションが居る。ギターもスピーカーの陰にギターも居た。『黒船』から数曲演奏する。格好がラフだけど、照明とかバックの映像とか本番さながら。MCの大半は小原。そこに加藤と幸宏がからむ。高中はそんな時でも扇子をあおいでる。雰囲気はすっごくいい。『スペシャルゲストを紹介します。』てなこというと、天井から大きな桃が降りてきて、それが開くと中から元気な元気な男の子・・・じゃなくて木村カエラが登場。観客席は大喜び。『仕事をキャンセルして来た。』などと涙が出そうなことを云うけど、『これって決まってたことなんじゃないの?』って思ったのはボクだけじゃないはず。さらに『家が近いから来ないかと声をかけたら、行くといってた。』と小原が紹介して出てきたのはなんと奥田民生。凄いことになってきた。カエラが入るともうノリノリ。途中、高中のソロの場面では、『鉄腕アトム』なんかの昔のアニメにTVドラマの曲のサビの部分を弾きぬき、加藤に『満足しました?』などと云ってたくらい。「サイクリング・ブギ」なんかをやって終了。もちろんアンコールの拍手。加藤が出てきて、一人一人紹介してみんなステージに戻ってくる。もちろん『タイムマシンにおねがい』も当然アンコール曲だ。
 2時間。十分満足したステージだった。公開リハーサルというのには初めて行ったけど、割安でめちゃくちゃ良かった。サディスティック・ミカ・バンドだったからということもあったんだろうけどね。それにしてもこういうバンドが20年に1回くらいしかライブをやらないというのはとても寂しい。