『借り物』(1/7)
 今知人から借りたままのものがある。CD『ロック魂 amarican rock ’70−’75』とDVD『至上の愛』。

 『ロック魂』はサブタイトルのとおりのコンピ盤。GFRもアリス・クーパーもアメリカもジャニス・ジョップリンもレーナード・スキナードもスライ&ファミリーストーンもこれ1枚で聴ける無差別コンピアルバム。ジェイムス・ギャングやスティーブ・ニラーバンド、リック・デリンジャーが入ってるあたりに強い無差別の意志が感じられる。(なんのこっちゃ!)これは、年内には寺田君に返しに行こうと思っていたのに、結局年が明けても借りたままで、早いとこ返そうと思ってるのに身体が動かないのだ。

 『至上の愛』は鈴木君に借りて早や5年(多分そんなもんだろう)。内容はタイトルのとおりポルノ映画の名作。ジョーンズが『チム・チム・チェリー』の曲が流れるバーで『君の事を話したいんだ』なんて口説くと、彼女は身も心も彼のテクニックで至上の愛を得るという空前絶後、精力絶倫の無修正B級成人映画。というのは嘘で、エルヴィン・ジョーンズの1988年の東京でのライブDVD。エルビン・ジョーンズは、ジョン・コルトレーンのクァルテットにも在籍してたジャズの名ドラマー。タイトルはコルトレーンの名曲『至上の愛』(A LOVE SUPREME)からのもの。

 さぁ、早いとこ返さないとボクの信用度が崩れ落ちてしまう!といっても、『至上の愛』は5年も経ってちゃ遅かりしっていう感じもするが、返す意思は鈴木君にも伝えているのだが、実を結ばないだけなのさ。

 では、その内容をご紹介。
 【ロック魂 AMERICAN '70−'75】
   01アメリカン・バンド / グランド・ファンク・レイルロード
   02ウォーク・アウェイ / ジェイムス・ギャング
   03僕のリズムを聞いとくれ / サンタナ
   04ダンス・ウィズ・ミー / オーリアンズ
   05ブラック・ウォーター / ドゥービー・ブラザース
   06俺の回転花火 / アリス・クーパー
   07ナンタケット・スレイライド / マウンテン
   08イフ / ブレッド
   09名前のない馬 / アメリカ
   10ミー・アンド・ボビー・マギー / ジャニス・ジョップリン
   11自由になりたい / シカゴ
   12限りある世界 / タワー・オブ・パワー
   13ファミリー・アフェア / スライ&ファミリー・ストーン
   14スペース・カウボーイ / スティーヴ・ミラー・バンド
   15スウィート・ホーム・アラバマ / レーナード・スキナード
   16ロックンロール・フーチー・クー / リック・デリンジャー
   17ア・ソング・フォー・ユー / レオン・ラッセル

 なんて凄いコンピ盤なんでしょう?!何気にヒット曲をずらしてる感が見受けられるあたりにその素晴らしさが感じられます。サンタナは「ブラック・マジック・ウーマン」じゃないし、アリス・クーパーは「スクールズ・アウト」じゃないし、マウンテンは「ミシシッピー・クィーン」じゃないし、ジャニスは「ムーヴ・オーバー」じゃないし、シカゴは「長い夜」じゃないし、外し技一本という感じですなぁ。

 【至上の愛 得るビン・ジョーンズ・イン・コンサート】
   01 Opening
   02 Chim Chim Cherry
   03 I Want To Talk About you
   04 Body And Soul
   05 Blues Minor
   06 Naima
   07 A Love Supreme
   08 Bessie’s Blues

 エルヴィンの他のパーソネルは、フレディー・ハバート(トランペット)、ソニー・フォーチューン(テナー・サックス)、マッコイ・タイナー(ピアノ)、リチャード・ディヴィス(ベース)のクィンテット。もう、20年も前のライブなのだ。