『キヨシロー』(5/2)
 RCサクセションのボーカル忌野清志郎が亡くなった。

 中学生の時に『ぼくの好きな先生』がリリースされて、シングル盤を買ったっけ。
 あの頃は、ビートルズ、ストーンズ、クリーム、キング・クリムゾンなんてのを聴いてた (今でも聴いてる。)から、持ってるレコードの中ではある意味異色だったと思う。
 そういえば、甲斐バンドの「バス通り」も欲しかったっけ。
 で、RCサクセションはフォークだと思ってた。
 ところが、ある時、久しぶりにラジオでRCサクセションを聴いた。メンバーに元古井戸の仲井戸麗一がメンバーに加わったという。どう考えても間違いなくフォークのバンドだ。
 ところが、ところが、なんと!「ロックじゃないの!」と思いながら聴いたのは「トランジスタ・ラジオ」だった。驚いたなぁ。
 あれから、キヨシローはキング・オブ・ロックとして君臨していくようになったんだろう。

 化粧も、衣装も、もう最高。
 グラム・ロックとジェームス・ブラウンとミック・ジャガーがのり移った様なキヨシロー。こんな日本人ほかに居ない。もうサイコー。
 
 それにキングには別の顔がある。
 盗難されて有名になった「オレンジ号」のオーナーで、「サイクリング・ブルース」の著者という顔を持っているのだ。そう、サイクリストなのだ。
 テレビでもサイクリングしてる様子が何度か流れた。
 その姿は本当に楽しそうだった。

 トーク番組やドキュメンタリー番組のキヨシローは印象的だった。
 シャイといえばシャイなんだろうけど、とにかくいい奴にしか思えなかった。
 ミュージシャンの面とは違って、趣味を語るキヨシローは本当に魅力的だった。

 ライブを観にいったことはないが、何度かテレビに流れるキヨシローを観るたびに、新たな興味がわいた。

 キヨシローは観ても、聴いても、読んでも、魅力的だったなぁ。

 あ〜、亡くなっちゃったんだなぁ。

 日本のロックバンドもいろいろあるけど、オリジナルの日本語のロック・バンド「はっぴいえんど」、テクノの創始者「イエロー・マジック・オーケストラ」とこの「RCサクセションが後世に名を残すバンドだということは間違いないよな。

                                           合掌