『東北関東大地震』
 2013年3月11日午後2時46分。地震があった。
あんな地震は初めてだった。
20年くらい前に地震体験室で体験したことがある。
あの時も立っていられず、机につかまった、しゃがんでいた。
こんな地震がくるなんて思いもしなかった。

 あの時と同じように、机につかまってしゃがみこみ、地震が収まるのを待ってた今回の地震。実体験はデモンストレーションの比ではなかった。

 東北の太平洋沿岸は壊滅的な被害を受けた。
 停電、断水、さらに福島原発での放射能漏れ。
 被災は空前絶後のものとなった。

 自分の街でも、あちこちで屋根瓦が崩れ落ち、塀が倒れ、停電や断水になった地域もあり、避難所もできた。
 2週間以上経つ今でも、震度3、4といった余震が毎日ある。
 被災地の情報を毎日マスメディアが流している。
 毎日、被害の大きさに驚かされる。
 毎日、人の優しさに気づく。

 1000年に一度の大地震だという。
 1000年前には、電気も水道もない。
 川やせせらぎの水を飲み、暖は薪とかだったのだろうか?
 でも、自然の中で、自然を見ながら生活していたはずだ。

 今は、自然回帰の雰囲気はあるが、自然の中で、自然とともに生きている人たちって何人くらいいるんだろう?

 自然が人間に与えるもの。
 水、昼間の明るさ、夜の暗さ、そして、災害。
 地割れ、津波、火山噴火。自然は想像を絶するパワーを持っている
 自然との共生から離れた生活は、文明の利器を作り出した。
 1000年前と違い、どんな遠くからでも、被災地に行ける。九州からでも、神戸からでも、被災地に行ける。応援に行ける、物資を届けられる。文明の利器が移動時間を短くし、多くのもの、大きなものを運べるようになった。
 
 あとは、やれることを考える優しさ。そして・・・。。