『高遠城址公園の桜』
 長野県伊那市の高遠城址公園の桜は日本一だというので、見に行くことにした。駒ヶ根の光善寺のしだれ桜も素晴らしいというので、ついでに(といってもこっちの方が遠いのだが・・・。)ここにも行って、実相寺にも寄ってくることにした。
 高遠の桜が見ごろが4月17日の日曜日。この日にあわせていくことにした。

 片道4時間くらいかかるようなので、4時に出発。まだまだ暗い。常磐道も首都高を走ってるころも朝というより夜という感じ。さすがにこの時間は車が少ない。中央高速に入ると明るくなってきた。初狩(だったような)PAと諏訪SAに寄って、高遠城址公園に着いたのが8時前。伊那ICで下りるときの料金が1000円。なんて最高なんだ。長野まで来ても中央高速は1000円。気分良く桜を見に行けるのだ。城址公園というくらいあって高台にあるのだ。お堀の跡らしいのが公園の周りをぐるり巡ってる。目指す桜の花は、日当たりのいいところはすっかり満開。満開の桜の向こうに雪を被った中央アルプスが見える。あっと驚く自然のコラボ。凄いったらありゃしない。ただただ感動。露店もたくさん出ているので、感動しながら「桜あんぱん」というのを食べる。う〜ん、妻と半分この予定が、妻は一口食べて残りはボクに。もちろんボクは残りを完食。さくらのソフトクリームの露店がある。ついさっきも見かけたけど寒いのでを止めたのだ。でも、2軒並んで売っていては、やっぱり食べる。これを食べ終わるころにはすっかり身体が冷えきった。出口付近で「五平餅」を食べて、高遠の花見は1時間30分くらいでお終い。
 次の光前寺へ向かう。一般道で20kmくらい。南アルプスと中央アルプスを見ながら走り、光前寺に到着。駐車場からお寺に向かうと、山門の脇に桜の木があった。でも、さっきとは違ってぜんぜん咲いてない。まだ蕾。桜の木を見に来たわけじゃないのでがっかり。「帰ろうか?」という気にもなったけど、ちょっと境内を覗くことにした。参道には「ひかり苔」があるというので、石組みの隙間を覗きながら歩く。庭園を見られるところがあるのでそこへ行く。有料だけど、せっかくなので入ってみる。霊犬早太郎のお寺らしい。庭園を見ても別に花が咲いていない。最後にお供物のお菓子とお土産のぐい呑みでお茶を飲んで終了。お寺さんに「有名なしだれ桜はどこにあるの?」と聞いたら、『山門の横にあります。』というので帰りにチェック。やっぱり花は咲いていなかった。さっきは満開なのに、ここは蕾。いったいどうなってるんだ?とにかく、花見に来て花も見られないんじゃしょうがないので、次の現場に。
 伊那インターから中央道に乗り走り、須玉ICを降りたのが12時ころ。お昼時だけどお腹も空いてないので、目的地に向かって「意外と空いてるジャン。」と調子よく走っていたら、残り3kmで渋滞。坂の上の方にいたので、先を見たらやっぱり渋滞。即断でUターン。帰り道には既にかなりの車が並んでいた。

 ということで、「絶景の花見」「開花前の蕾見」「幻の花見」の三部作(ELPなら「トリロジー」)で、今年の花見はお終いさ。でも、高遠の桜は感動もんだ。光善寺と実相寺はまたの機会にしよう。ちなみに、実相寺の桜は1週間遅かったようで、見ごろは過ぎてしまっていたようだ。

 実相寺をあきらめたのがちょうど昼ごろ。昼食にしようと思ったが、さほどお腹も空いていない。談合坂SAのレストランで、なんとかベスト10の3位に入ったというメニューをオーダー。いろいろあるけど「なんか満腹感がないなぁ。」と言ったら、『ヘルシーメニューだからじゃない?」というので、まぁ納得。「吉田のうどん」から「ほうとうのデザート」まで数はあったのだ。

 中央道を調子よく走ってくると当然新宿あたりは自然渋滞。のはずが、結構スムーズ。気分よく走っていたら、右カーブを抜けようとしたところで、いきなりパトカーが目の前に。しかもサイレン鳴らして、腕を窓から出してる。一瞬『なにやっちゃったのかなぁ?』と頭の中でカーブを抜けるまでのことを考えたけど、道交法に違反するようなことは思いつかない。強いて言えばスピード違反だけど飛ばしてないし、「一体なんで捕まったんだろう?」と思ってたけど、様子が変。「左によって停まりなさい。」というようなことを言っていない。どうも、『要人警護のため首都高の内回りを規制する。ご協力よろしく。』ということらしい。パトカーの真後ろなので分かったようなもので、5台後ろだと意味分からずに時速30kmくらいで走ってることになる。さらにパトカーが見えないと意味わかんないだろうなぁ?そんなこと思いながら走ってると、内回りの入り口(?)でパトカーが停まる。愛車は外回りに入っていく。その時、パトカーから「ご協力ありがとうございました。」というのが聞こえた。「こういうのは必要だなぁ。」とつくづく感じた。外回りはスムーズに流れたが、反対側の内回りはすぐに混み始め、あっという間に箱崎jctまで渋滞してしまった。
 後はスムーズに流れ、5時前に家に到着。走行距離620km。朝は早かったけど、帰りも早かったので疲れはさほどではなかった。風呂に入って、疲れを取って、笑点を見ながら酒を呑んで、ゆっくり身体を休めてすぐに就寝。やっぱり疲れてたんだなぁ。
「桜の花」と「山の雪」 さくらのソフトクリーム 途中にある重文指定の史跡
光善寺の山門 中庭 お土産のぐい呑み